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タガメ

カメムシの仲間で一番大きなサイズがタガメだそうですね。なかなか気にいったものが出来なかったので、今回はちょっと大きめの型紙に直し(実物の倍)布を黒繻子から茶系の柄入りに変えて作ってみました。

これが使用した布です。艶のある織りは水中で暮らすタガメに合いそう。ケシ粒を撒いたような焦げ茶の小さな斑点もそれらしい感じを出しています。心配していた地模様の露草の凸凹はさほど気にならず、太線の無地部分もうまく利用することができました。

組み立て前、全ての布をくるんだ状態です。脚と口にはワイヤーを挟み込んで補強しつつ、ちょっとだけ折り曲げ自由にしてあります。

いちばん悩んだのが口吻の部分です。太い前脚で獲物をがっちり抑え込み、この注射針で毒のある唾液を注入して殺すそうです。

タガメのドアップ❢迫力ありますね。実物は目も怖いです。

なんかちっとも恐くないですね。くすんだオレンジの三角口吻から出ている針がお腹側に畳んだ際、ブローチピンに当たらないよう口周りのデザインを一部省略したため、ちょっと間が抜けてしまったかな?

たま〜に地元の姿川の観察会でも網にかかっているようですが、私は絶対に手を出しません。だって万一刺されたら、かなり痛そうですもの。一応、こちらのタガメの口吻には安全対策としてレジン玉が付けてあります。

 

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赤と黒の蛾(Tyria jacobaeae)

♪ あ〜赤と黒みたいな あ〜恋をしています ♪

思わず歌ってしまいたくなるような美しい蛾です。残念ながら日本にはいません。ヨーロッパ、西アジア、中央アジアにいるそうです。

スタンダールの『赤と黒』は今でも新潮文庫の100冊に入っているようですね。夏休みの度に読もうかな?…と思いながら手が出なかったのは、内容が重たそうな愛憎劇と知っていたから。

しかし舞台にはよろしいようで、宝塚では菊田一夫版と柴田侑宏版(愛こそ我がいのち)で何度も上演されているそうです。

幼虫もオレンジがかった黄色と黒のシマシマ胴体が美しくとても魅力的です。実は幼虫を作りたかったけれど、黒くて細長い毛がぽわ〜んと生えているのをどうするか?悩んでいます。

さて幼虫、成虫ともにとても目立つのは食草のなかのアルカロイド(毒)を吸収して体内に蓄え、捕食者に『食べたらいかんぞ』との警告のようです。

作り方をざっと説明しますと…

これが型紙です。13のパーツで出来ています。

赤と黒の布でパーツをくるんでいる途中です。

左側の前翅の上部(左側)に黒く墨を入れたところ。

背中のもふもふした部分は、人形の髪に使う毛を付けてみました。

左下の三本のワイヤーが脚に、右上が触角に、2㍉のビーズが眼に、ビーズの間の細紐が頭になります。

組み立て後、裏にはブローチピンを付けて完成です。そうそうわかるかしら?脚の先にはUVレジンの玉コロが付いています。一応、尖りの緩和…のつもりですが、効果はわかりません。