コノハムシ(♀)

東南アジアのジャングルに住み、グァバやマンゴーの葉を食べて、のどかに暮らしているそうです。孵化から9回も脱皮し、9ヶ月近くかけて成虫になるのだとやら…。

木の葉のような立派な前翅を持つのはメスですが、後翅がないので飛べないそうです。オスは飛べる翅を持っているけれど葉っぱへの擬態は今ひとつかな!? なので作ったのはメスです。

↑各パーツを緑の布でくるみ、日本画の顔彩で濃淡のぼかしを入れて途中まで組み立てたところ。念の入った擬態で左右対称に茶色く変色し、あたかも虫に喰われた感を出しているコノハムシもいるけれど、今回はあっさり絵付けにしました。

まるで木の葉のような前翅の翅脈には、パーツを突き合わせた上に刺繍糸を渡してあります。よおく見ないとわかりませんがね。

顔はこんな感じです。触角まで枝に擬態しているように見えます。

お腹の側に貼り合わせる型です。左右の前脚と真ん中あたりに小型だけれど超強力マグネット⭕を埋め込みました。片手でも天井にとまれるようにね。それにしても100金のネオジム磁石は強力です。

裏側から見他ところです。コノハムシのシルエット!裏に貼った布は化繊です。

壁でも天井でも、金属のピン(画鋲)が刺せれば好きなところにコノハムシを貼り付けることができますよ〜。お宅のリビングの天井にコノハムシ!…いかがですか?

体長は145ミリほどです。

1頭につき、1箇所(お腹)の画鋲でもしっかりとまりました。右上の黄緑のコノハムシは右前脚のマグネットで貼り付いています。

ナミアゲハ

黄色っぽくて大きなアゲハは、白くて小さなモンシロチョウ同様、日本人に一番馴染み深いチョウではないでしょうか?柑橘の種をつい観葉植物の鉢に埋める癖があります。それが芽を出したものを別の鉢に植え替え、ベランダに並べておくと、たまにナミアゲハが卵を産みに来ます。

パンジーにとまっているのは、そうやって生まれ育ち、蛹で越冬して春先に羽化した個体。めぼしい蜜源植物がまだ咲いてなくて、ちょっと気の毒。これをモデルにナミアゲハを作ることにしました。

身近でありながら、今までナミアゲハを作らなかったのは、型紙が細かくなりそうと思ったから。たしかにカッターナイフを使わないと切れないサイズです。

くしゃみでもしたら飛びそうだし裏に番号も書けないので、まずは急いで黒い布を包みました。

黒い骨組み部には、ごくごく薄い綿が入っています。そこにベージュやブルーの布を嵌め込んでいくような感じです。黒線は描くだけでなく、ハサミで切ったままの布を貼り付けたり、黒い糸を渡したりして強調することにしました。

とりあえず布はすべて包み終えたところ。ナミアゲハっぽくなりました。

絵付けを最低限に抑えるため、上翅の中室の中のベージュの線は絹の穴糸でそれらしく刺し、下のY字の翅脈は切りっぱなしの布を黒糸で留めました。

次は墨と布用絵の具を使って、足りない模様を描き足します。

これでずいぶんナミアゲハに近づきました。

最後は体幹部です。今回はベージュの布を包んだものに、人形用の髪の毛(白いスガ糸)を貼り、上から黒い裁ちっぱなしの布をのせてみました。

ワイヤーは0.28ミリの黒。目玉はチェコビーズラウンドジェットの4ミリです。

すべてのパーツを貼り合わせると…

裏側には黄緑色の布を貼り合わせ、間には直径16ミリの超強力マグネットを挟み込んであるので、壁に画鋲を刺せば好きな所にとまらせることができます。

あるいはカーテンやタペストリーにとまらせるなら、マグネットを一つ用意して裏側から布を挟み込むようにすると、簡単に好きな場所に付けられます。

裏側には一応、脚が付けてあるので、自然な姿勢で立たせることができます。

押絵のナミアゲハは前翅長が70ミリほど。ちょっと大きめのサイズです。

2020 ギフチョウ

ぽかぽか陽気なのにコロナで落ちつかない2020年の春、ギフチョウを作り直したい気分になりました。

サイズを出来るだけ小さくして本物に近づけるのが目標です。

型紙の数は21枚に減らしました。模様はもっとずっと細かいのですが、あとは絵付けでカバーします。

厚紙に薄く綿をのせ、絹の布で包みました。

これはステンシル用のシートです。色を変えたい部分の型をデザインカッターで切り抜きました。 ☚ この作業が苦手です。上手い方によると「カッターを握った右手を動かさずに左手で下のマットだけ動かすの」だそうですが…出来ませ〜ん。修行中です!

使用した絵の具は、3つの会社のこの6種類です。ステンシルした後で熱を加えるタイプと、そのままで良いものとがあります。どの会社の製品が使いやすいか検討中です。

ステンシル後の写真を撮り忘れたので黒い布をくるんだ体幹部にビーズの眼と、細ワイヤーの触角を付けた前後の様子です。

次はこの体幹部をそれらしく見せるために最近始めたフェルトの肉じゅばん作りです。材料はウールの原毛を黒と黃に染めたもの。水で濡らして、少し石鹸を付けた手で撚って丸めて、頭、胸、腹のような形を作ります。

よく乾いたら適当にハサミで切って、頭部、胸部、腹部を貼りつけました。

絵付けして組み立てておいた翅の上に、体幹部をのせたら…すっかりギフチョウらしくなったようです。

裏側はこんな感じです。裏革にはあらかじめワイヤーで作った脚が通してあります。

裏革の中にはこの小さな強力マグネットをひと粒埋め込みました。

こんな風に壁にとまらせたてみたかったからです。なんかホンモノの蝶みたいです〜💞

好きな場所にあらかじめ画鋲を挿しておけば、蝶を自由な向きでとまらせることができます。鋲のあとは残っちゃいますけどね。

右が本物の標本です。このスタイルも作りました。

そしてこれが以前作った大きめブローチタイプです。ずっと気になっていた体幹部を、モフモフに作り直せてやっとスッキリしました。

 

 

キアゲハのカード立て

たまごの工房の mozo mozo 虫・蟲展に向けてマグネットを使い、こんなカード立てを作りました。

モデルは昨年たくさん写真を撮らせてもらったキアゲハの幼虫です。☝右が頭から見たところで、左がお尻から見たところです。お尻にも困ったような顔があります。

横から見るとこんな感じです。マグネットは左右と底に入っています。

このマグネットは超強力ネジウム磁石。とても便利ですが、スマホ、パソコン、テレビ、磁気カード、精密機器、時計など磁気が影響する恐れのあるものには近づけないで下さいね。ペースメーカー等の医療機器を使用されている方はマグネットの接触に十分ご注意下さい。

こちらはブローチにしたもの。一番左の単眼と、そのすぐ上の2つのオレンジは糸を刺しましたが、それ以外は絵付けです。

濃い緑に薄い緑、黒の縞が強いタイプと色々来ました。今年もフェンネルをいっぱい植えて待っているよ♪♫

カメノコテントウ

むかし寒い季節に、とあるテーマパークのなかの建物の屋上で数百、あるいは千を超える数のテントウムシの集団越冬を見ました。その頃持っていたデジカメで激写し、後でゆっくり見直したら、ナミテントウの中に大きなサイズのが混じっていて、カメノコテントウだったようです。

まるまるの体型を作るために、台紙を縦横に丸めて癖を付けておきました。あー、この作り方は他の虫にも良さそうです。目は先端に小さな玉の付いているデザインピンを利用(玉のサイズは0.5となっているけれど、どう見ても10ミリあります。半径を表示しているのかな?)脚は0.5ミリの太さです。

模様は虫を形作る前のバラバラのパーツの時点で描きました。今までは組み立ててから描いていましたが平面の時に描く方が楽みたい。左右の模様がズレるリスクはありますがね。

ブローチピンを付けるとすると、このサイズが最小です。出来上がり約24ミリは実物のほぼ倍の大きさです。

大きくてパッと目を引きそうなのになかなか私の生活圏では見る機会のないカメノコテントウ。それは幼虫も成虫も主にクルミハムシの幼虫を食べているからなのですね。