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ドミノローチ part.Ⅱ

2019年最後の虫はドミノローチ!これ、夏にも背中の模様が『?』に見えるタイプを作ったのですがね。作り方を変えてまで作りたくなった訳は…

磐田の竜洋昆虫自然観察公園で実物を見て、つぶらな瞳にキュン♡となったからです。こちらに出かけた元々の目的はゴキブリを狩る「エメラルドゴキブリバチ」でした。貴婦人は飼育ケースの蓋の裏に、しとやかにとまっていました。その美しさは見事だし、狩られたゴキ入り瓶もずらりと壮観で、たしかに目玉商品でありました。

でもね、その斜め後ろの世界のゴキコーナーを見たら、なんと!お懐かしい…(思わず駆け寄ってしまった)ドミノローチたちも居たのですよ。私、なぜか昔からこの虫が苦手で昆虫図鑑のゴキページは糊付けしていたほどなので、前回のクエスチョンマークローチを作る時は…模様も布を嵌め込む作りで手がかかったのを理由に目を省略💦してしまったのでした。

ガラス越しでピンぼけしてますが、正面から向かい会うと、お目々ぱっちりです。しかし奥目と言うか、通常上から目撃する時は肩(?)の向こうに隠れて見えないですよね。なのにこの子たちは入れ代わり立ち代わりにケースの前にやって来ては挨拶して行くのです。人が怖くないのかしらん?

もうひとつの引力だった「ごみむし展」のごみむし達が、大きな石の影に隠れているのと対照的でした。

ドミノローチのなんと可愛いことよ!こりゃ、作らなくっちゃ…となりますよね。今度は背中の模様が四角いタイプをステンシルで作ることにしました。

ステンシル!?…って言葉では知っていたけれどやってみるのは初めて。使った絵の具は創業明治23年から日本橋で家庭用のみやこ染めを販売している桂屋さんのアリテックス。ずっと日本画の胡粉や顔彩で描いていましたが、もっと良い方法を探して見つけました。前々から布全体を染める染料として、こちらの製品は使っていたのですが、手描き用の絵の具があるのは知りませんでした。それから創業された青山氏が山形藩の家老の家のご出身と言う事も今回知りました。

模様の白いところ。ステンシルシートをくり抜き、先を平らにカットしてある専用の筆で少しずつぼかして行くのですが、慣れないからか、まだ筆で描いた方が簡単かも?と言う状況。ところで、この絵の具は描いた後に乾いたら、高温のコテを当てて定着させます。この一工程が染めモノっぽいですね。

コテをした後は、なお白がくっきり出ます。

ぴったりの菓子箱に収納して2019年の虫仕事は完了です。