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ブータンシボリアゲハ

ブータンシボリアゲハです。実物の黄色いラインはもっと控え目で柔らかな感じなのですが、どうしても胡粉や顔彩だけでは物足りない気がして、翅脈ごとに型紙を分割しました。

そして再び組み立てる際に、白い絹の穴糸(太い糸です)を間に埋め込んでいきました。

けっこう面倒な作業です。尾状突起の上の三つの青い◯は型紙を切り抜き、裏から青い布を嵌め込んでいます。

翅四枚をざっと組み立てたところ。ここから絵付けをしていきます。

最後に白糸をクリーム色々に着色しました。そして簡易標本箱におさめて出来上がりです。

2月25日にさいたまインセクトフェスティバルを覗きました。一回りするのに二時間弱かかりました。やはり蝶々…それもアゲハが好きだなあ。でも手元に本物があると圧倒されまくり、作る気がしなくなるので標本はなるべく買わないことにしています。シボリアゲハもたくさん出ていましたね。次は糸を使わず、でもリアルな雰囲気で作りたいと思います。

これは裏側から見たところ。ブローチ仕立てです。そして六本脚と、ゼンマイのような口も付けてあります。

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ウマノオバチのメジャー

何か無理やり機能性を持たせた虫が作れないものか?と常々企んでいます。昨夏はウマノオバチの産卵管をハットクリップの紐にしようかとも考えたけれど企画倒れ。今回も、またの機会に…と諦めかけたところで引き出しの中に眠っていたメジャーを発見。

そうそうこのロータリーメジャー(100均ではありません。とても滑りがよい製品です)には押絵の鯛、兔、雀などくっ付けて、万人受けしたのでした。

それをウマノオバチの産卵管に見立てるのは、ちと無茶な気もしますが、作ってみたらなかなか良いですね。胴体が細くて翅が繊細なハチはブローチよりもこの方が安全安心です。そして2メートルまで測れる、すばらしい機能付きです。戻すときはハチの付いていない裏側の中心辺りを押すと、びよ〜んと伸びていたメジャーがスルスルと気持ちよく収納されていきます。

翅は一枚に付き、黄色と薄茶の二枚を貼り合わせ、濃いオレンジで調子を整えた後、墨で模様を描き、それをフリーメタリコでぐるりと巻いて、透明感を出しました。

ウマノオバチ!なんとコマユバチ科だそうです。アブラナ科に付くモンシロチョウのアオムシを大事に飼っていたら、蛹にならずに黄色い小さな繭になっちゃったことがありますが、それはアオムシコマユバチの仕業でした。しかしこのウマノオバチはカミキリに寄生するそうです。あの無闇に長いような産卵管は木の幹に挿し入れてカミキリの幼虫を追跡し、卵を産み付けると言うことで、一見、やわに見える管ですが、実はすごい機能を持っているのですね。

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モクメシャチホコ幼虫

こんな顔をした蛾の幼虫が日本にもいるなんて思いませんでした。シャチホコガの仲間だそうです。茶色い枝に化けたシャチホコガ幼虫は知っていましたが、私好みの緑色の幼虫❢

しかし、親を検索してみると鷹の羽のような高貴な翅を持っているものの小さいのですね。開長50〜70ミリ。たぶん幼虫の頭部の直径は10ミリ位…?実物を見たことが無いので写真と妄想力で作りました。

チャームポイントは、尻尾についている赤いムチのような意味不明のもの。そして尻尾とお揃いの緑色に黒のシマの6本脚。ワイヤーにアクリル絵の具を塗り、黒木綿糸を巻き付けただけなので、あまり手荒なことをすると破損の危険があります。

ヤナギの葉っぱに付くようですね。ヤナギの生えているポイントはいくつか頭にあるので、何とか会いたいものです。

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ナガメ&ヒメナガメ

ナガメって菜っぱにいるカメムシだから、菜ガメ→ナガメなんですってね!?

外国のジンメンカメムシを作ったら楽しくて、日本の逆さにするとお面に見えるカメムシ(仮面カメムシとでも言いたくなる)も作りたくなりました。ベニツチカメムシは以前、作ったので、良く見かけるナガメとヒメナガメを作ることにしました。

しかし小さな虫で、絵柄を合わせるのは意外と難しいのですよ。ほんの少しのズレで顔に見えなくなってしまう。パーツごとに絵付けして組み立てる予定でしたが、結局、形作ってから絵付けし直しました。

赤いのがナガメ。下向きに並べて…仮面に見えるかな?

こちらヒメナガメ。ナガメと比べると模様が複雑です。

菜の花にとまるナガメ&ヒメナガメに早く会いたくなりました。

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ジンメンカメムシ

久しぶりにジンメンカメムシを作りました。鼻の穴まで付いているタイプです。これを選んだきっかけは…

この切手です。ベトナムにいる虫を作ることになり、切手になっている虫ならば間違いないだろうということで選びました。鼻の穴(?)に見える丸がありますよね!?

前作と変えたのは布地…絹のキラキラ地を使いました。ジンメンカメムシって『ペンキ塗りたて』…みたいにツヤツヤしてますよね。それを強調したかったのですが、なかなか墨が染みこまないし、黒くしようと塗り重ねるとテカっと光るし、実物のようなくっきりした目鼻立ちは難しいものですね。

顔はアクリル絵の具でキラっと光らせて…。

こんなパーツから出来ています。

何で?誰に見せるつもりで、こんな模様がついてるの??…考えながら作っていると楽しいカメムシです。