カメノコテントウ

むかし寒い季節に、とあるテーマパークのなかの建物の屋上で数百、あるいは千を超える数のテントウムシの集団越冬を見ました。その頃持っていたデジカメで激写し、後でゆっくり見直したら、ナミテントウの中に大きなサイズのが混じっていて、カメノコテントウだったようです。

まるまるの体型を作るために、台紙を縦横に丸めて癖を付けておきました。あー、この作り方は他の虫にも良さそうです。目は先端に小さな玉の付いているデザインピンを利用(玉のサイズは0.5となっているけれど、どう見ても10ミリあります。半径を表示しているのかな?)脚は0.5ミリの太さです。

模様は虫を形作る前のバラバラのパーツの時点で描きました。今までは組み立ててから描いていましたが平面の時に描く方が楽みたい。左右の模様がズレるリスクはありますがね。

ブローチピンを付けるとすると、このサイズが最小です。出来上がり約24ミリは実物のほぼ倍の大きさです。

大きくてパッと目を引きそうなのになかなか私の生活圏では見る機会のないカメノコテントウ。それは幼虫も成虫も主にクルミハムシの幼虫を食べているからなのですね。

ドミノローチ part.Ⅱ

2019年最後の虫はドミノローチ!これ、夏にも背中の模様が『?』に見えるタイプを作ったのですがね。作り方を変えてまで作りたくなった訳は…

磐田の竜洋昆虫自然観察公園で実物を見て、つぶらな瞳にキュン♡となったからです。こちらに出かけた元々の目的はゴキブリを狩る「エメラルドゴキブリバチ」でした。貴婦人は飼育ケースの蓋の裏に、しとやかにとまっていました。その美しさは見事だし、狩られたゴキ入り瓶もずらりと壮観で、たしかに目玉商品でありました。

でもね、その斜め後ろの世界のゴキコーナーを見たら、なんと!お懐かしい…(思わず駆け寄ってしまった)ドミノローチたちも居たのですよ。私、なぜか昔からこの虫が苦手で昆虫図鑑のゴキページは糊付けしていたほどなので、前回のクエスチョンマークローチを作る時は…模様も布を嵌め込む作りで手がかかったのを理由に目を省略💦してしまったのでした。

ガラス越しでピンぼけしてますが、正面から向かい会うと、お目々ぱっちりです。しかし奥目と言うか、通常上から目撃する時は肩(?)の向こうに隠れて見えないですよね。なのにこの子たちは入れ代わり立ち代わりにケースの前にやって来ては挨拶して行くのです。人が怖くないのかしらん?

もうひとつの引力だった「ごみむし展」のごみむし達が、大きな石の影に隠れているのと対照的でした。

ドミノローチのなんと可愛いことよ!こりゃ、作らなくっちゃ…となりますよね。今度は背中の模様が四角いタイプをステンシルで作ることにしました。

ステンシル!?…って言葉では知っていたけれどやってみるのは初めて。使った絵の具は創業明治23年から日本橋で家庭用のみやこ染めを販売している桂屋さんのアリテックス。ずっと日本画の胡粉や顔彩で描いていましたが、もっと良い方法を探して見つけました。前々から布全体を染める染料として、こちらの製品は使っていたのですが、手描き用の絵の具があるのは知りませんでした。それから創業された青山氏が山形藩の家老の家のご出身と言う事も今回知りました。

模様の白いところ。ステンシルシートをくり抜き、先を平らにカットしてある専用の筆で少しずつぼかして行くのですが、慣れないからか、まだ筆で描いた方が簡単かも?と言う状況。ところで、この絵の具は描いた後に乾いたら、高温のコテを当てて定着させます。この一工程が染めモノっぽいですね。

コテをした後は、なお白がくっきり出ます。

ぴったりの菓子箱に収納して2019年の虫仕事は完了です。

アオスジアゲハ 幼虫

クスノキは私の動線上に数本あるので、ワンダリング中の幼虫を二度、保護したことがあります。いずれも10月初めの越冬隊でした。すぐ羽化する時は、樹の上の葉裏ででも蛹化するのだろうけど、長い蛹生活を送る時はしっかり頑丈な場所を探して地上を歩くのではないかな?10月頃には事故死した亡骸を何匹も見ています。

なので捕まえたのは、いずれも蛹化直前の透明感がありゼリービーンズのような、とっても綺麗な幼虫でした。

その透明感を出すために、綿の代わりに緑と黄の羊毛をたっぷり詰めました。

黄緑の枝豆の真ん中ラインが薄い色に見えますかね?

今まで手を出さなかったのは、胸の目模様が地味で、どうやったらアオスジらしさが出るかわからなかったから。試しに黄色い布を糸に細く巻き、目模様は銀のビーズを付けて見たら、光の反射でそれっぽい(本当は黄色い丸の中に黒い点があるのですが…)感じですよね!?

目玉ひとつの完全な横向きと、目玉ふたつの上目遣いタイプを作りました。

 

ゲンジボタル

ここ数年、元ホタルがいた辺りに自然発生するよう環境を整えるお手伝いをしています。…と言ってもほぼ草刈り、ザリガニ退治…ですがね。

生地を使い切ったと思っていた大島紬の蚊絣が見つかったので、さっそく蛍を作ろうと思ったら型紙が見つからないので慌てて作り直し。

ずいぶん前に作ったのかしら!?ザッと写真に残さないとね。メモは失くしてしまうので。

幾分、型紙を縦長に作り直し。ゲンジボタルなので胸の縦ラインは小楯板より細く墨で入れました。

目はTピンにビーズを挿した方がそれらしくなるみたい。

裏の革は黒と黃のツートンカラーです。

出来ました!ゲンジボタルがまた身近で見られるようになると良いなあ💞

セスジスズメ 幼虫

セスジスズメの幼虫です。幼虫を作る時は、たいてい終齢を作るのだけど黒地に複雑な線が入っていて大変そうなので、その手前(4齢)です。ま、特徴的なので、お好きな方にはわかるでしょうから…

しかし、型紙は単純だけど7つの目玉模様はカッターでくり抜いて、裏から黃と朱の布を引っ張り出さねばならないので、ちょいと厄介かも?

丸が小さいのでハサミが使えません。オルファのカッターで、綿も布も一緒くたに米印に切り込みました。そしてヘラの代わりに千枚通しで少しずつ黒布を折り返し、ボンドでとめていきます。

黒布の中の丸、七つの処理が終わったら、裏から黄色と朱色の布を当てます。そして丸めた綿で布を押し込み、表にかえして見ると…☟

それらしくなって来たかな!?

中の丸が表から見て、ふっくらと良い感じのところで裏打ちします。そして背中とか脚とか、四方を型紙通りにくるみました。

前脚のワイヤーには朱色の絹糸、胸部の小さな丸(大嫌いな玉結び)や尻尾の付け根は黄色い絹糸を使いました。尻尾にはブローチピンと同じ位の太さの黒いワイヤーを使用。先には胡粉を付け接着剤でコートしました。

セスジスズメの幼虫は前進する時に、この尻尾を前後にぴこぴこ動かして調子をとるのですよね。よくサトイモの葉の上で見つけたものです。